「このホテルは、観光地です。」 ーミラノからまっすぐ可部までー
「DIESEL LIVING / ディーゼルリビングのインテリアを取り入れたリノベーションプロジェクト」の完成(2017年8月)から3年経ちました。
平成元年(1989年)にウィークリーホテルとして建設したホテルリッチに、「DIESEL LIVING」の家具を使ったリノベーションのお話をいただいたのは、2015年の年末。
元々DIESEL / ディーゼルの洋服や、アクセサリーだけではなく、お店のデザインも好きだったので、『朝起きたらそこがDIESELだったらいいのに・・・。』と、周りの人に言っていた思いが伝わったのかも知れません。
もちろんリノベーションの話は、進めてもらいました。
「DIESEL LIVING」は、イタリアのブランドで、DIESELならではのロックなライフスタイルを提案するホームコレクションラインです
コンセプトは「人生を楽しむ」。
そのコンセプトの通り、持つ人の人生が豊か(=RICH)になるような家具は、DIESELを愛する世界中の人々に注目されています。
アートや音楽からインスピレーションを受けた遊び心あふれるデザインで、個性的なアイテムを豊富に展開。
ファニチャーはMOROSO / モローゾと、
照明はFOSCARINI / フォスカリーニ
テキスタイルはZUCCHI / ズッキなど、
イタリアを代表するインテリアメーカーとのコラボレーションにより、デザインだけでなく品質においても高い評価を得ています。
年が明けて、初めてDIESELのマネージャー野口さんにお会いした時、
「ミラノからまっすぐ可部にきました。」
と、おっしゃったので、『ミラノと可部は繋がっているんだ!』と知り、私もいつかイタリアに行って、「ミラノからまっすぐ帰ってきた。」と言おうと思いました。
「企画」「建築設計」「施工」に携わっていただく「リノベる」の建築士・高津さんを紹介してもらってからは、高津さんも何度も可部まで来てくれて、ヒアリングと原調を重ねてくれました。
DIESELさん、リノべるさんのそうそうたるメンバーが揃って可部まできて、最終的なご提案をいだだいた日は、2016年4月25日。
客室のリノベーションにとどまらず、10年後、20年後のホテルリッチをイメージしたプランは、想像を遥かに超えるものでした。
こだわりの和室のイメージ図が懐かしい。
これを見て、ワクワクしないはずがない。
それまでは、閉鎖的だったホテルの玄関は、
ガラス張りになって、開放的になり、今までのイメージを一新する姿に。
二階にあったフロントは、
一階にお引っ越しして、お客様をお迎えするのが楽しくなるデザインでした。
イタリア規格サイズの大きなソファや、照明を活かすため、シングルルームを3部屋取り壊して、ゆったりとしたスペースを確保し、明るく開放的なラウンジを新設し、
ラウンンジに続く一階のシングルルームは、白を基調としたシンプルなお部屋になりました。https://hotelrich.jp/guestroom/single
二階のリッチフロアは、ダブルルームが3部屋、
シングルデラックスが2部屋
その内の一部屋にウッドデッキを増設。
インテリアは、個性的な家具や照明に、マッチするアイテムを選定。
このお月様のオブジェ、実はテーブルの天板です。https://flymee.jp/product/15892/?pi_id=251005
「あともう1センチ上。」「もう2センチ右。」設置場所を決めるそのこだわり・・・。
老朽化した建物の修繕、ホテル機能の充実(フロント・ラウンジの増設)・客室レイアウトの変更による増室・オフィススペースの確保など、2年8ヶ月に及ぶ大掛かりなプロジェクトになりましたが、その結果、ホテルリッチは旅の目的になり、日本全国からお客様が訪れる『観光地』になりました。
このプロジェクトに関わってくださった皆様に、心から感謝します。
一流の仕事を間近で見せていただいた日々は、私にとって財産です。
支配人 大戸由加
リノベる、築25年の広島・可部駅のビジネスホテルを リノベーション
~ DIESEL LIVING のインテリアを取り入れた リノベーションホテル ~
https://www.atpress.ne.jp/news/139882